「食べる順番」はダイエットに効果的?管理栄養士がポイントを解説
「まずはご飯から」「大好きなおかずは最後」「嫌いなものは最後に食べる」
1回の食事の中でも食べる順番は人それぞれ違うと思います。
では、ダイエットという観点で、食べる順番に意味はあるのか?
糖尿病患者の方への食後高血糖の改善や体重増加を是正する食事指導では、1食のうちで食べる順番を指定する指導方法があります。
具体的な内容は以下の通り。
1番目:食物繊維の多い食べ物
2番目:タンパク質や脂質を多く含む食品(魚や肉など)
3番目:炭水化物を多く含むもの(ご飯やパンなど)
これは、食物繊維によって腸からの吸収を緩やかにし(1番目)、タンパク質や脂質を先に食べることで胃の働きを緩やかにして(2番目)、急激な血糖値の急激な上昇を抑えることを目的としています。
血糖値が急激に上がると、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは糖を脂肪に変えることを促す働きがあるので、大量に分泌されると食べたものが脂肪に変わりやすくなってしまいます。
そのため食べる順番で血糖値をコントロールすることはダイエットにも有効に働くといえるでしょう。
ただし、注意点があります。
いくら食べる順番に注意をしたとしても、食べすぎればオーバーカロリーになりますし、吸収が穏やかになっていても炭水化物を摂りすぎれば血糖値は上がってしまいインスリンはその分だけ分泌されます。
食べる順番だけでなく、食事の量(≒総摂取カロリー)と質(≒栄養バランス)もコントロールすることがダイエットやボディメイク成功のカギとなります。